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漢方薬で不妊症や内科・皮膚科の病気を改善、漢方医学を専門とする富士市の影山薬局

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桂枝茯苓丸けいしぶくりょうがん

出典

金匱要略のなかに「女性は生理が無くなって2,3か月した頃に、腹の辺りで動悸がして出血が止まらないことがある。これは下腹にあったしこりが原因で、このしこりを取り去ってやらなければならない。この時に桂枝茯苓丸を用いる」というような記述があります。

効能効果

のぼせ症で血色がよく、頭痛、肩こり、めまい、下腹部痛、足腰の冷えあるいはうっ血などを伴うもの。月経不順、月経困難症、打撲、更年期障害、しもやけ、しみ、血の道症

構成生薬

桂皮 茯苓 牡丹皮 桃仁 芍薬

使われ方

血行改善薬として幅広く応用されています。漢方では瘀血(おけつ)と呼ばれる血行不良状態を指す言葉がありますが、本方は瘀血を改善する代表処方と言えます。
手足は冷えやすいわりに首から上はのぼせやすく、左下腹部辺りを押すと圧痛を伴いやすい方、舌の裏側の静脈がどす黒く浮き出ている方は瘀血の兆候ありと判断されます。
虚弱な方に使うと時に胃腸障害が出ることがあります。

コメント

煎じ薬、丸薬、エキス剤、錠剤など剤型の多さやその適応する効能の広さから非常に多く使われている処方です。
加味逍遥散、当帰芍薬散と並び「婦人の3大処方」と呼ばれています。実際に使ってみると婦人薬としては味や臭いは飲みやすく、瘀血の兆候ありとみれば適応する人は多いと思います。虚弱者には軽度の胃部不快感や食欲不振が現れることがありますので注意が必要です。剤型や服用の仕方を工夫することで回避できる場合があります。
瘀血をとる処方は多数ありますが、本方は強烈な作用は無いため比較的使いやすいです。

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