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春眠暁を覚えず 睡眠について

睡眠について東洋医学的に考えよう

春眠暁を覚えず:(春の夜は心地よいので、朝になったことにも気づかず眠り込んでしまうということ。 )
日に日に暖かくなりいよいよ春本番です。寒すぎず暑すぎずで心地良い季節は、日中もウトウトしやすいものですね。年度初めで何かと忙しない方も多いかと思いますが、休むことの大切さ、とりわけ睡眠について考えてみたいと思います。


良い眠りを漢方で

私は長年漢方相談をしている中で、健康、元気、病気知らず、生き生きと暮らしている人たちを多く観察してきました。この方はどうしてこんなに健康的なのだろうか?と考えたとき、仕事が充実している、周囲からの評価が高い、夢や目標を持っている、生き甲斐をもって主体的に生きているなど、いくつかのそれらしき要因を見出すことがあります。
これらはとても素晴らしいことで、簡単には成しえない事かもしれませんが、いずれも個人的な価値観に根差したものです。
健康で元気な方々には共通する一つの前提条件があります。 それは、価値観に根差した欲求ではなく、動物が欲する本能的な欲求が十分に満たされていることです。とりわけ睡眠欲求に対する満足度が高いことです。

現在、日本人の5人に1人が睡眠障害に悩まされ、20人に1人は睡眠薬を服用し、経済的損失は3兆5000億円になるという試算があります(日大 内山真教授)この数字の多さには驚きですね。
睡眠障害には、
  • @なかなか寝付けない
  • A夜中に何度も目が覚める
  • B朝早く目が覚めてしまう
  • Cぐっすり寝た気がしない
の4タイプがあり、このうちストレスが原因で起こりやすいのは@寝付けないタイプ、Cぐっすり寝た気がしないタイプの睡眠障害です。「春眠暁を覚えず」は、実は春特有の気候や生活環境の変化からくるストレスが原因だったとしたら、本来の意味とは逆になってしまいますね。


それはさておきまして、ストレスを感じると、体の中ではコルチゾールというストレスホルモンが分泌されることが解っています。このストレスホルモンは、神経を興奮させて身体をストレスから守りますが、ストレスから解放されると少なくなります。
一方で、ストレスが続いた状態だと、就寝時までストレスホルモンは高いまま維持されてしまい、なかなか寝付けない状態となります。

ストレスホルモンが高いことは成長の妨げに


睡眠の最大の目的は、体の成長と修復です。一番中心となって活躍するのが成長ホルモンです。睡眠中には、身体を成長させ、傷ついた細胞や神経の修復が行われますが、その際に活躍する成長ホルモンの9割は、入眠後の90分に集中して分泌されます。
この成長ホルモンは、特定の標的器官はなく全身に作用します。私たちが自前で持っている副作用のない万能薬と言えます。ストレスが強くなかなか寝付けないと、この成長ホルモンの成長、修復の作用が弱まってしまいます。そのことが、体や神経の修復を遅らせ、健康、元気から遠ざけてしまうメカニズムが判明しています。

ストレスホルモンと成長ホルモンの分泌量は、逆相関し、ストレスホルモンが増えると成長ホルモンの量が減ることが知られています。ですからいかにストレスを減らすかが、良い睡眠や神経修復、疲労回復や成長のために重要となります。これは、逆に言えば、良い睡眠がとれていれば、ストレスに強くなることを意味しています。ストレスは直ぐにはどうにもならないことが多いのですが、睡眠の満足度を高め、ストレスを迎え撃つという発想は、健康な暮らしに大切な考えかもしれませんね。



東洋医学的発想


世の中の現象を2つの要素(陰と陽)に分けて考え、それを治療学に発展させたのが東洋医学でしたね。陰陽のバランスを整えていくことが主眼です。飲食⇔排泄、心⇔体、働く⇔休む、吸う⇔吐く(呼吸)、収縮⇔拡張(心拍)といったように、物事のそれぞれ対となる要素は、片保だけでは存在しえず、バランスの上に成り立って機能していると考えられています。
どちらか一方に偏ると、いずれ破たんしてしまいます。同時に、ストレスに柔軟に対応するために、バランスは常に崩れるようにできているので、それを常に補正しながら生きていきましょうという発想です。
睡眠は覚醒と対をなす要素です。そして人の活動の根源に近い部分にある陰陽です。つまり、日常生活を送るうえで最も重要な陰陽です。より健康で元気になるためには、何をどう食べるか?どんな生き甲斐を持とうか?どんな運動で体を鍛えようか?どのような信条で生活しようか?といった価値観に根差した欲求を満たしつつも、より動物的根源にある欲求、睡眠欲を満足させられるかが重要です。
疲れや消耗の代償としての睡眠ではなく、満足度の高い睡眠こそが、より元気で健康的な生活、活躍の源泉だと言えないでしょうか。一日の始まりは起きた時に始まるのではなく、眠りに落ちるその時に始まるのです。これが東洋医学の発想です。



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