治療歴など
タイミング(排卵誘発剤使用7回)→人工授精1回→不妊症漢方服用→妊娠出産
AMH基準値下回る(詳細数値不明)
稽留流産歴1回
基礎体温は黄体期が7日と短く、産婦人科にて黄体機能不全と言われる。
排卵誘発剤を使用するも、月経周期は23日前後と短く、体外授精へのステップアップも考えているとのこと。妊娠しやすい体づくりのための漢方薬を希望。1年と5か月目にして自然妊娠、のちに無事出産されました。
経過
X年5月〜11月
子宮に血を集め、黄体期をしっかり作るための土台作りをするための処方を服用スタート。
ご本人の希望で、人工授精と併用して不妊症漢方薬を服用。卵胞の発育不全や、ホルモン剤の副作用等でこの間3回人工授精を試みるも、結果は陰性。
X年11月
体外授精にステップアップ。漢方薬は一時休止の申し出。
X+1年4月
年末に体外受精を試みた結果、妊娠反応が出たが、その後流産してしまった。
再び漢方薬で妊娠、出産に向けた不妊症漢方薬を希望。処方変更あり。
X+1年10月
自然周期にて妊娠報告、その後、無事出産されました。
ご主人様の海外赴任があり、治療にとても焦りがありましたが、体外授精で流産後、妊娠がゴールではなく、出産することがゴールだと自覚された様子でした。
出産に向けた強い体つくりを希望され、生理周期が安定したころに妊娠されました。
(漢方薬は、1年程度服用されました)
妊娠した時にはすでに不慣れな海外生活に入っていたので、とても不安が強かったようでしたが、出国前から妊娠中も服用できる漢方薬に処方変更しておいたので、とても心強かったとのこと。海外では不妊症漢方薬が手に入らないそうです。出国前に長期処方にて対応をしました。
感想
こちらの方は、体外授精までステップアップしたのちの2度目の流産で、妊娠してもそこからがスタートだと強く自覚されました。
不妊治療中の方は、様々なストレスや制約がありますが、それは人それぞれです。それを無事乗り越えられたことが、とても嬉しかったです。
Iさん 41才女性 会社員 1人目不妊
治療歴 なし
妊娠反応なし
一般不妊検査にて異常はないが、なかなか妊娠しない(一年)とのこと。冷えや疲れやすさを自覚していたので、妊娠しても不安があるとのことで、代謝を上げて元気をつける漢方薬を希望されてきました。
経過
X年10月〜X+1年3月
漢方でも体質的異常はそれほど見当たらなかったため、子宮を温め、血を増やす婦人薬を用いて体質改善スタート。
年齢や症状、季節を考えて、煎じ薬を調合し服用してもらいました。服用してすぐに冷えが楽になり、夕方になると出てくる仕事疲れがなく、元気が出てきているとのこと。時折、仕事でストレスがたまると睡眠が浅くなるとのことで、頓服薬として睡眠改善の漢方薬を数回分お使いになられました。
冷え、疲れが改善し、体調も良い日が続いた6ヶ月目、自然妊娠され、つわりや軽度の貧血が出ましたが、何事もなく高齢出産をクリアされました。
悪露が完全に出るまで産後も漢方薬を継続されました。時々、育児中のストレスで、別の漢方薬を使っておられますが、お子さんの成長を励みに育児を頑張っているとの言葉です。
感想
婦人科では異常が全く見られない不妊症のカップルはとても多くいます。ややホルモン値が低いとか、経血量が減ってきた、小さな子宮筋腫があるなどは、直接的な不妊原因とはならないことが多いそうです。疲れや冷えなどは、日常的な症状で慣れを生じやすく、問診ではくみ取りにくい部分です。
この方は、漢方薬服用後に、やや黒みを帯びた沈んだお顔色が、日を追うごとに良くなってくる様子が印象的でした。女性は、不妊治療において、いろいろな薬を服用され、副作用から美容面を心配される方が多いように感じます。
この方は、漢方薬だけで出産されましたが、美容面が改善していくことで、妊活中でも明るく気持ちを保てたとの言葉です。女性ならではの思いに納得させられました。