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漢方薬で不妊症や皮膚病を改善、東洋医学を専門とする富士市の「かかりつけ相談薬局」

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腸の仕事と肺の仕事

「生きるために食べるのであり、食べるために生きてはならない」哲学者ソクラテス
人の生を、欲望のみに従わせることは愚かな行為である。目先の快楽に迎合し生を消耗するのではなく、人の生には向かうべき地平があるはずだ。

腸のために食べよう

食はあらゆる生物にとって欠くことのできない重要な行為ですが、医学的には「健康や生命の維持に必要なエネルギーを体外から体内へ取り込む」という説明になるでしょうか。
食は身体および精神活動の源であり、成長や回復を促すだけでなく、生き物とってより根源的な欲求に応じる行為です。睡眠や運動などと同じく、他人が代行できるものではないため、食は個人的事情をはらみつつ、かつ利己的な行為でもあります。
私たちは、食べる事によってもたらされる結果に全責任を負わなければならず、だからこそ食べる事に主体的に取り組む必要があります。
巷には、○○が△△に良いとか、炭水化物抜きダイエットが良い、、、と言うような情報で溢れています。これらは一般論として語られているのですが、栄養学的には、医学的には、あるいは痩せるには、、、といった見地を持ち込む必要が出てきます。見地の違いによっては、全くの逆説が論じられることもあり、情報の受け手を混乱に陥れる可能性があります。
あちらではこう言っていたが、こちらではこう言っていた、、、、などと一体何を信じていいのやら。。。結局どっちでもいいやと思考停止になっても、食がもたらす結果責任が免除されることはありません。

答えは身近なところにあるものです。
私たちが食について考える時、何を指針に献立を考えたらいいかは、自分の便を見て決めれば良いのです。色や臭い、形から体の中で何が不足し、何が過剰かを知ることが出来ます。そこでは、間違いなく自身の事実のみが語られています。理想の便に関する専門諸家の言い分は、概ね以下の通りです。
  1. 便の色「黄色から黄土色」
    腸内は弱酸性が良いとされています。腸内に有用な善玉菌が多い場合は、腸内環境が弱酸性に保たれ、理想の黄土色に近づきます。
    高タンパク・低食物繊維食に偏ると、腸内がアルカリ性となり、便の色が茶褐色から黒褐色になってきます。悪玉菌が増えやすい状況です。
    加工食品が多い現代では、食べ合わせで知らず知らず脂肪の多い食品に偏りやすくなるので、濃い色の便が出た時は、食事バランスを見直すサインです。また、長引く黒色便や、赤い出血を伴う便では、一度検査を受ける必要があります。
  2. 便の形
    便の水分量は70〜80%程度で、バナナぐらいの太さのまっすぐで長い便で、表面が滑らかな便が良いとされています。
    大腸粘膜が薄らとコーティングされたスルッと出る便で、お尻の2度拭きがいらず、便器に残らない便です。細い、短い、曲がっている、コロコロ小さな塊の便などは、便秘が考えられ、大腸は汚れやすいと言えます。水分が85%以上では水様便となります。いずれも腸内細菌や腸管の働きの悪さが考えられます。
  3. 便の臭い
    ほぼ無臭が正常です
    高タンパク高脂質の食事に偏るほど、便は悪玉菌の腐敗作用を受けて刺激臭を発します。ガスについても臭いが強い場合は腸内の異常発酵が考えられます。刺激臭は腸管を刺激し、体内に取り込まれて様々な病気を作る恐れがあります。
    一方、ヨーグルト、味噌、ぬか漬けなどの乳酸菌を多く含む食品や、野菜、豆類、イモ類、海藻などを多く含む食品を摂ると、腸内は腐敗から発酵状態に変わり、悪臭が軽減されます





理想は、黄土色をしたほぼ無臭で、バナナ状の便器に汚れを残さない便です。トイレで自分の便を見た時に、理想形とかけ離れていたら、どこに原因があるかを振り返ってみる事が大切です。色、形、臭いの全てにおいて合格点を出し続けるのは、ことのほか難しい事に気が付くと思います。

腸が健康を決める
腸の仕事は一般的には食べ物の消化・吸収・排せつですが、他にも腸粘膜組織や腸内細菌によって飲食物や異常発酵物の解毒が行われています。さらに、腸内細菌の協力によってビタミンやホルモン、酵素の合成も盛んに行われています。最近では、免疫を主るリンパ球の70%は腸管上皮に集まっていることが知られ、全身免疫に多大な影響を及ぼす腸管免疫ネットワークが、腸を網羅していることが解っています。他にも、腸管の汚れが吸収されると血液を汚すことから、腸は、肝臓や腎臓と共同して血液浄化にも関与が深いと臓器と言えます。

私たちは、消化や吸収、排泄の程度から腸の健康状態を、自覚的に把握する事は出来ます。ところが、先にあげた腸が及ぼす解毒・合成・免疫・浄血などの全身作用につては、便の異常から想像していく事は中々イメージが付かないのではないでしょうか?
ですが、健康度、ひいては病気の予防や寿命を決定する項目まで腸の働きが及んでいるのは事実です。

東洋医学には五臓六腑という考えがありまして、外気に接する部分は肺臓と呼んでいます。
鼻や喉の粘膜、肺、皮膚などは、いずれも肺臓という一つのグループにまとめられています。肺臓と表裏の関係にあるのが大腸です。大腸を傷つけると、その傷は肺臓に及びます。紙を表から切れば、裏も同時に切れてしまうように、表裏の関係にある臓腑は、互いに影響し合います。

東洋医学の言う肺臓の仕事は、鼻腔から入る汚れた空気を浄化、解毒したうえで酸素を吸収し、二酸化炭素を排泄するだけでなく、気道や皮膚では外来物の侵入を拒む(免疫)など、役割りとしては大腸と同じ働きをしています。肺臓より広いテニスコート1面ほどの表面積をもつ腸をカバーするため、大腸は腸内細菌を住まわせ、より多くの仕事をこなしますが、東洋医学の言うところの表裏関係にある肺臓-大腸の仕事が、現代医学的解釈を以て一致するのは偶然でしょうか?

昨今、戦前では稀であったアトピー、自己免疫疾患、アレルギー疾患、喘息、原因不明の皮膚炎などが増えています。飽食時代の腸内環境悪化と、これら増加との関連は根深いものがあります。
今後は、うつなどの精神疾患と腸内環境の関連も詳らかにされると予想します。それは肺-大腸のグループは、悲しいという感情に関連すると、東洋医学では分類されているからです。(五臓肺系の腑は大腸であり、志は悲である)

日常的に腸の健康状態を知るには、日々の便を観察し、そこから何を食べ、何を食べないかを考え、具体的な行動に反映する事が大切です。
それは過去に自分が出した未来への便りであり、行動の指針です。今日から腸のために食べてみてはいかがでしょう?良い返事がきますよ、きっと。




















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