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漢方薬で不妊症や皮膚病を改善、東洋医学を専門とする富士市の「かかりつけ相談薬局」

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ダイエットについて大切なこと

1000年、あるいは2000年前の人達のな暮らしぶりはどうであっただろう?
今よりもはるかに貧しく、明日の食事すらおぼつかず、食は楽しみではあったはずだが、生きる糧としての側面が強かった時代の話です。人々は病気になっては薬草の様なものを煎じて飲み、食うや食わずの命をつないでいた事でしょう。
肥沃な大地、地理や気候に恵まれた地域では農業が発達し、やがて定住する事で社会や国家、文明が成り立つようになりました。今を生きる私たちは、人類がつくる潮流の最先端に立っていることには違いがないが、波の先端は常に崩れやすく、崩れたものは再び波の中に環流し、新たな潮流を生み出していることを忘れてはいけません。
最新の情報に触れたとしても、それらは時折つくられるムーブメントであり、流行がすたれればやがて、本の流れに飲み込まれてしまいます。ダイエット論も同じかもしれませんね。

富士市 ダイエット


東洋医学的にダイエットを考える
人類の歴史は飢餓との戦いであったことは言うに及びません。
言い換えれば、私たちは、空腹に耐えられる仕組みを発達させてきた一方で、飽食に耐えられる仕組みはぜい弱のままだと言う事です。毎日温かいスープにありつけるのは、今でも地球上の限られた人間だけであり、飽食に伴うリスクを抱える私たちは、常にその身の処しかたに注意を払う必要があるのかもしれません。
東洋医学でダイエットを考えた時、それは飽食から空腹に耐えられる体作りをしていく事であり、長らく人類が拠り所にしてきた仕組みを、復古する試みになります。

虚弱な人、充実な人
東洋医学では、体質と言う概念があります。ここでは概ね、体力が相対的に虚弱な人は虚証、充実している人は実証という意味で用います。
ダイエットでは主に食事制限をしますが、これらは相対的に充実した状態から虚弱な状態、つまり実証から虚証へと向かう事を意味します。虚や実とは、ダイエット前とダイエット中の自分との相対的な問題であって、他人と比べて体力が充実しているかどうかではありません。
体力的に若ければ、虚証へ向かう際に被る心身への影響は少なく見積もれるかもしれませんが、あくまでも年齢や性別などを超えた、属人的な問題です。
一言で言えば、ダイエット中は実証から虚証、つまり今よりいくぶん虚弱な状態へとゆっくり変遷していくと言えます。
血行不良や体の冷え、風邪を引きやすくなる、眠りの質が悪くなったり、美容面で枯渇感があらわれやすくなります。情緒は乱れやすく、生理が遅れたり、貧血や骨塩量低下に至る場合もあります。ダイエットを経験したことがあれば、一つや二つは自覚した事があると思います。普段から運動経験のない人がこのタイミングで運動を始めても、エネルギーをうまく使う仕組みが整っていないため、運動した以上に食べてしまうのはおろか、虚弱な状況下での運動で、故障を招きやすくなります。

すでに手垢にまみれた言葉かもしれませんが、世にいう「漢方ダイエット」とは、この状況下で利尿剤や下剤、発汗剤を放り込むのですから、大袈裟に例えるなら、病人から血を抜き取る様な所業と言えるかもしれません。行き着く結果は、目に余るものです。

漢方薬ダイエット


東洋医学のダイエット(捨補巡調)
空腹に耐えられる体作りとは、根性論や表面的なテクニック論ではありません。空腹に耐えられる体のシステムづくりにその本流はあります。虚証に向かう局面ではしっかりと補い、代謝、生理機能を落とさないようすることが重要です。そのために、先ずは二便(大小便)の滞りを防ぐ必要があります。捨てなければ補えないという考えのもとに、まずは、食事制限に伴う二便の滞りに重きを置きます。場合によっては下剤を使う場合もあるかもしれませんが、虚証者に長期に用いれば体力を消耗します。センイ質を多く摂ったり、腸内環境を整えるなどの工夫をして、ダイエット中は常に排泄を意識します。この過程を捨と言います。
食事制限中は、体に余分な栄養は入らなくなりますが、同時に体に必要な栄養素までロスしていることを忘れてはなりません。これこそが虚証の本態ですが、カロリーは落としてもビタミンやミネラル、酵素の類は補う必要があります。例え口から入ってくる栄養素は減らしても、体を維持するためには、余分となっている在庫は消費し続ける必要があるからです。この過程を補と言います。

捨てた後はしっかりと補うのですが、それだけでは上手くいくのは言葉の上だけであって、実際は巡りの改善、心身調和を図る必要があります。銀行口座の様に、収支のバランスを変えるだけでダイエットが成功するほど、人間の体は単純ではないからです。摂取カロリーを減らしてるうちは、虚証であることには変わりなく、エネルギー不足に伴う代謝の低下やホルモンや自律神経の乱れを防ぐと同時に、良好な精神状態を保つ必要があります。ダイエット中は通常、心身にわたって少なからぬストレス下にあります。必要であれば、そこで漢方薬を使うのであって、多くは体力の不足を補ったり、ストレスによる心身のアンバランスを調節するのに用います。決して利尿剤や下剤を長期にわたって使い続ける事が、漢方ダイエットではありません。

東洋医学は、飢餓との戦いに対峙せざるを得なかった時代に発展した医学であり、漢方薬を見ても、主に虚証者(虚弱者や病人)に対して、補う事を旨として用いられてきた歴史背景がある事からも、不足を補ったり、バランスを整える事が得意な医学とも言えます。

カロリー制限はどうする?
食べるだけで痩せられる魔法の薬や食べ物があればよいのですが、現実的にはありません。
運動や仕事をすれば消費エネルギーは増えますが、等価のエネルギーを得ない事には体は破綻してしまいます。ダイエットを考える時は、エネルギーを何から得るかを考える必要があります。食事から得るのか、蓄えられたエネルギーを分解して得るのかが、ダイエット成功の分水嶺となります。
つまり、ダイエットとはこの蓄えられたエネルギーを使って、エネルギー収支のバランスをとる事です。この収支を同じ人が60kgでバランスを取るのか50sで取るのかを考えた時、どちらの消費エネルギーが少なくて済むかは考えるまでもありません。10sの米を買う時の苦労を考えれば、軽い人の方が、必要エネルギーを少なく済ませることは容易に想像できます。

カロリーは、主に炭水化物制限をします。主食や間食のほとんどは炭水化物ですから、それらは半分にして、後は好きに食べてくださいと言うものです。
炭水化物を減らしても、不足分は脂肪を燃やし、タンパク質を分解して糖を作り出すシステム(糖新生)を備えていますから、この空腹に耐えられる生得のシステムを利用しない手はありません。人間の血糖値は、いくつものホルモンによって上げることが出来ますが、下げるホルモンは唯一インシュリンだけです。
人間は炭水化物だけに依存せずに、血糖を維持する仕組みを備えてきました。これが飢餓に耐える仕組みと言えます。ダイエットでは、体重を落としていく過程では虚証ですが、ダイエットが完了して体重が下がった段階では、消費エネルギーが少なく済むようになり、虚でも実でもない中間証となります。
コレステロールや血糖値が下がるのは、おまけの様なもので、頭は冴え、体はキレを増し、ストレスをはねえしたりやり過ごす事も出来ます。まさに充実した毎日の礎が整った状態です。
心身一如、健全な肉体に健全な精神は宿る事を踏まえ、その一環としてダイエットがあると言うことが、ダイエット論の本流ではないかと思います。

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