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休むことも大切(春)

休むとは

「木にもたれ、一切の活動を中断して心身を楽にする」
人が木にもたれている様子から【休む】という漢字が出来たそうです。休むと言う字を辞書で引いてみると
  • 1 仕事・活動を中断して、心身を楽にする。休息する。
  • 2 動きや働きが止まる。
  • 3 眠るために床に就く。寝る。
  • 4 欠席・欠勤する。
  • 5 日ごろ続けてきたことをしばらくせずにいる。
などのいくつかの定義が載っています。
おそらくは10歳前後にもなれば、【休む】という日本語を、時と場合にあわせて適切に使い分けたり理解する事は出来るのでしょうが、【休む】と言う事の本質に触れる事になるのはしばらく先の事です。

東洋医学的養生の実践

私達は、ある年齢に達すると車を運転する技術を習得し、やがてより安全に運転する方法を、実践や経験を通じて身に付けていきますが、車がなぜ動くのかと言う事については、それが長年にわたってもたらす恩恵と比べれば、驚くほど無知なものです。「休む」ということについても、言葉の定義や使い方は自然と身に付きますが、本質的な意味や態度を知るには、多くの時間や経験を有するのかもしれません。

世の中には「休み方が解らない」だとか「何をしても休んだ気がしない」という人は多く、言葉の意味や使い方を知っていたとしても、即実行に移せるわけではないようです。それは、言葉の定義の外にある何かが満たされない焦燥感や、欠乏感からくる感覚なのでしょう。




私たちの一生は、有るか無きかの点のような存在から始まり、幼青壮老を経て終わりに向かう不断の流れの中に有ります。
「休む」とは、その流れの中にある局面であり、流れを止めたり遅らせようといった夢のような試みではありません。走り疲れた人から見れば、歩くことは休むことですが、歩き疲れて立ち止まっている人から見れば、歩くことは休むこととは言えません。
休むとは、動く、働く、起きる、続けるなど活動的な響きのある言葉に対して、相対的に活動レベルを低下させた状態ではありますが、決して消極的であったり受け身な態度ではありません。

東洋医学の言う「休む」とは
疲れたから少し横になったり、食欲がないから食べる量を減らす事などは、私たちが日常に取り入れている「休む」行為そのものです。当たり前と言えば当たり前のことですが、東洋医学では「休む」とはどのようの考えるのでしょう。

人は生まれながらにして自然治癒力を有しているという考え方は、東洋医学の世界では普遍的に語らています。怪我をしたら血が止まり、火傷をしても傷口はやがてふさがります。風邪を引いたら熱が出て、悪いものを食べれば下痢や嘔吐することも、自然治癒力の作用と考えられています。

自然治癒力は、ストレスになりうる外界の環境の変化に対して、生体を安定した状態に保とうとするように作用します。具体的には、神経や免疫・内分泌(ホルモン)が、相互に補完し合う事で、一つの方向性を持った力として機能します。この方向性の事をホメオスタシス(恒常性の維持)と言います。
私たちは、ホメオスタシスと言う羅針盤をたよりに、自然治癒力を使って、変化の荒波の中で相対的に動いたり休んだりする局面を行き来しながら生きています。

東洋医学の言う「休む」とは、この自然治癒力が十分に発現するために、障害となる要素を取り除く一連の行動や態度のことを言います。
睡眠、休憩、息抜きなどは、基本的な「休み」の実践です。心身の疲労を回復させることは、「休み」の実践の一番の目的ですが、東洋医学が目指す「休み」とは、季節や環境の変化によって引き起こされるであろう心身へのストレスを、あらかじめ予防や対策をこうじて回避しようと養生することです。

東洋医学は経験知の集積を体系的に取りまとめたものです。例えば、今が春だとしたら、この時節に起こりやすい心身の不調を理解し、それらに対してあらかじめ対処することが大切です。

東洋医学では、春にあっては以下のような事に気を付けるよう諭しています。
草木が芽をだし、万物が生じる春は、風の強い季節です。風の性質は軽く、高く舞うとされ、体の表面や上部を襲い、風邪などの感染症や、目、鼻、喉などに炎症を起こしたり、頭痛を起こしたり、あるいは皮膚病を悪化させやすいと考えられてきました。
風は良く巡り、変化する性質を持つ事から、症状は急激に悪化したり、患部が移動したり、症状は出たり消えたりと変化しやすいという特徴があるのもこの季節です。

風は動く性質を持つため、けいれんや振るえ、ふらつきや動機、めまいなど、揺れ動く性質の病状が出現しやすくなります。風に乗って、風のような性質を持った病気や症状を、風がもたらす邪気と言い、これを風邪(かぜ)と呼ぶようになったと言われています。

春は肝の季節
東洋医学で言う肝とは、全身のリズムを司る概念上の臓器で、春になると機能が高まる一方で、失調しやすくなると考えられています。
肝が失調した時に現れやすいのが、睡眠障害、月経異常、血圧変動、排泄の異常、自律神経失調症など、いずれもリズムを刻む事を旨とする生理現象です。
肝は血を蔵すと言われ、血液のトラブル、とりわけ「血の道症」とよばれる、月経、妊娠、出産、産後、更年期など、女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状も、肝の失調で最大化しやすいのが春です。

他にも、目は充血しやすく、爪に異常が現れる、怒鳴るような声になる、口調は強くなる、イライラしやすくなるなどは、春で高ぶった肝が、失調したことによってより強力に出現した結果と古人は考えていました。

春を「休む」
新年度と言う環境変化を伴いやすいこの季節に、春と言う過酷?な季節を乗り切るには、あらかじめ失調しやすい傾向にある病状を知り、そうならないように努め、自然治癒力を阻害しないように意志を持って働きかける事が、東洋医学の言う「休む」の実践です。
先に上げたような症状が、春になると現れやすいと言う説明は、理屈では理解しにくい部分もありますが、感覚的、あるいは経験的には多くの人が何となく感じている部分です。
そのような症状や不調に見舞われやすくなるものだと自覚した上で、休み方を考えてみてはどうでしょうか?

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