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漢方薬で不妊症や内科・皮膚科の病気を改善、漢方医学を専門とする富士市の影山薬局

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眩暈(めまい)良性発作性頭位めまいメニエル病など

めまいと言う症状について

めまいが起こったとしても、必ずしも病的な物とは限りませんが、その症状が長引いたり悪化したりすると日常生活に支障が出てきます。また、脳こうそくなどの命にかかわる病気が潜んでいる場合もあります。
乗り物酔いやストレス、睡眠不足や耳の病気、不整脈などの全身の病気や脳の病気などによるもの、原因の解らないものなどさまざまです。めまいは例え軽症であっても、慢性的であれば日常生活に支障が出ますし、転倒や思わぬ事故につながる場合がありますから注意が必要です。

めまいを漢方薬で治す


誰もが一度は経験のしたことのあるめまいですが、調査によれば、国民1000人当たり20〜30人程度の方が、日常的にめまいに悩まされています。男性よりも女性に多く、高齢になるほどめまいを自覚する人が多くなる傾向があります。
めまいの原因は、体に備わった平衡感覚が崩れてしまう事にあります。目、耳、全身の筋肉や関節などから集まった情報をもとに、脳からその時に適した体の動きやバランスを保つように指令が出ています。これが何らかの原因でバランスが崩れてしまう事でめまいを発症すると考えられています。


耳の構造とめまい

耳の構造の中で、内耳と呼ばれる部分には三半規管耳石とよばれる平衡感覚に関連の深い感覚器があります。三半規管の中は、リンパ液と呼ばれる体液で満たされており、動作に伴って生じるリンパ液の流れを察知し、体や頭のバランスを感じ取る仕組みがあります。
また、三半規管の根元には、耳石と呼ばれる炭酸カルシウムの小さな石がたくさん入っています。耳石は、頭が傾いたり、重力や遠心力がかかると位置にズレが生じ、そのずれ方を感覚細胞が感じ取ることで平衡感覚を保つしくみがあります。

三半規管や耳石の障害、又は、内耳と脳をつなぐ前庭神経が障害されると、内耳で感知した情報が脳にきちんと伝えられず、めまいが起こります。また、内耳や目、全身の筋肉などからの情報を統合している脳に障害が起こった場合にもめまいが起こる事があります。


めまいの種類

  1. 回転性のめまい
    自分や周囲がぐるぐる回っているように感じるめまいです。時に激しいめまいで、吐き気を伴う事もあります。内耳の障害が原因であることが多いと言われています。
  2. 浮動性のめまい
    雲の上をふわふわと歩いているようで、不安定に感じるめまいです。宙に浮いているような、、、という感覚で表現されます。
  3. 平衡失調
    歩いている時につまづきやすくなったり、まっすく歩けずにふらつく、倒れそうになるなどの症状があらわれます。
  4. 立ちくらみ
    起立性低血圧などの急な血圧変動に伴って起こることが多いめまいです。立ち上がると目の前が暗くなったり、意識が遠のく感じがします。

    めまいの多くは突然起こりますが、特定の体位や動作をしたときにだけ現れるめまいもあります。耳鳴りや難聴などの耳の症状や、目がかすんだりチカチカするなどの目の症状、他にも吐き気や冷や汗、動悸や頭痛などの自律神経症状などを伴う事があります。

    脳の障害によって、ろれつが回らない、意識が薄れる、手足がしびれる、物が二重に見える、激しい頭痛な の神経症状などが現れる場合もあります。これは危険なめまいであり、一刻も早く脳神経外科や神経内科を受診する必要があります。

めまいを起こす代表的な病気(末梢の病気)

  1. メニエル病
    三半規管や蝸牛と呼ばれる部位などの内部にあるリンパ液が異常に増え、水ぶくれのような状態になる事が原因と言われています。原因は不明でストレスが引き金で起こる事があります。
  2. 良性発作頭位めまい症
    内耳性のめまいとしては頻度が高く、頭を特定の位置に変えた時にめまいが起こります。三半規管の中に耳石が入り混むことでリンパ液の流れが乱された結果、めまいが起こると言われています。
  3. 前庭神経炎
    内耳と脳を結ぶ前庭神経に炎症が起きた結果、起き上がれないほどの激しいめまいが現れます。風邪を引いた後などに起こりやすい事から、ウイルス感染が原因と考えらえています。
  4. 突発性難聴
    突然、何のきっかけもなく片方の耳が聞こえにくくなる病気にともなってめまいが現れる事があります。原因は不明ですが、ウイルス感染や内耳の血行不良が疑われています。
  5. その他
    外リンパ瘻、内耳炎などがあります。

めまいを起こす代表的な病気(脳の病気)

  1. 脳血管障害(脳梗塞・脳出血)
  2. 脳腫瘍
  3. 椎骨脳底動脈循環不全 など

めまいを起こすその他の病気

@頚性めまい
A更年期障害
B糖尿病
C貧血
D自律神経失調症(起立性調節障害や起立性低血圧など)
E心の病気
F高血圧や低血圧
G脂質異常症・動脈硬化
H肩こり・頭痛
など

めまいを漢方薬で治す

めまいの事を漢方では眩暈(げんうん)と言います。眩とは物がグルグルと回って見えるような感覚の事で、暈とは、ぼんやりと見える感じのことです。従って、めまいとはこの二つの異常感覚が混じった症状の事を指します。
現代医学では細かな原因分類がなされていますが、東洋医学でいうところの眩暈は、症状に対しての呼称ですから、原因については仮説を立てて、それに合った処方や養生で対策します。

めまいの漢方薬

東洋医学でめまいを治そうとした場合、当初の目標とする点は水分代謝の改善になります。現代の医学では内リンパ水腫などの、体液のアンバランスが原因とされるケースが多い事からも、めまいを体の水分や体液である津液(しんえき)の滞りと捉える東洋医学の考えと一致する部分があります。
めまいの症状では実際にはこの水分代謝(津液の巡りの改善)が乱れている方が多いため、大小便、発汗、むくみ、冷えの改善などを整え、なおかつ水分代謝を改善する処方が応じます。


また、貧血や低血圧などにより、構造上、心臓よりも上にある頭目への滋養が不足した場合は、血虚やお血などとよばれる状態が考えられます。ぞれぞれの体質に応じた処方が応じます。東洋医学で言う血(けつ)とは、精神活動の基礎的な物質とされ、心労が続けばやがて血の運行に支障が生じると考えられています。これが結果としてお血や血虚につながれば、同様にめまいを生じます。

また、めまいの症状が現れた時に、嘔吐や異常な発汗、動悸や聴覚異常を訴える場合があります。症状が激しい場合には、不安感が強く再発を極度に恐れるケースがあります。このような方には、不安感を取り除く漢方薬や、気血津液の代謝を改善する漢方薬をしばらく服用してもらいます。



めまいは誰もが経験する日常的な症状かもしれませんが、慢性化したり重症であれば、それなりに不安になったり、ふさぎ込んでしまう方もおります。
脳や内耳の画像診断を受けても、あらゆる投薬治療をしても原因がわからなかったり、治療に難渋するケースもあります。心身相関の強い様相を呈する場合もあります。
東洋医学では、めまいを局所の異常と捉えるのではなく、体質的歪みの結果現れた一症候と捉えて治療していきます。
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