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漢方薬で不妊症や内科・皮膚科の病気を改善、漢方医学を専門とする富士市の影山薬局

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男性不妊男性因子の不妊症

男性不妊症の実際

男性因子がかかわる不妊症の頻度は不妊に占める30〜40%(50%とするデータもある様です)で、主要な不妊原因となっています。
男性側の要因と女性側の要因はほぼ拮抗していると考えられています。不妊症については、女性因子の側から語られることが多く、治療や検査についても女性の方が積極的に取り組む方が多いようです。 

女性因子の不妊症については>>>>こちらへ

男性不妊症

男性不妊の主な原因

性欲減退に伴う性交回数の低下やセックスレスなどの意欲の減退、性交障害や射精障害、免疫性不妊といった性機能障害、精液所見(検査数値)に異常がみられる造精機能障害、精路閉塞などの器質的異常などがあります。
東洋医学においてはこの様な原因分類を参考に、心身両面にわたる体質的偏りの表出として、男性因子の不妊を考えていきます。


東洋医学で考える男性不妊

以下のような分類が代表的なものになりますが、1,4,5は不足を、2,3は滞りの状態を指しています。東洋医学では気血などの独特な尺度を用いて不足や滞りを表現しますが、一つ一つの違いは、その不足や滞りの種類や程度の違いです。
いくつかのタイプにまたがる兼証もありますが、滞りを巡らすことを優先に、不足を補う事で治療していきます。
以下のタイプは経年的にたどり着いた病的体質ですが、気血水や陰陽などの来源にまでさかのぼった体質分類をしたうえで処方が決まります。
例えば気血両虚という結果に至るには、いくつかのプロセス(原因)があります。原因と結果を俯瞰した治療法を東洋医学では重視します。詳しくはご相談ください。

  • 1、気血両虚タイプ
    東洋医学では気、血というものを想定しています。気は生命活動の根源で目に見えないエネルギーの様なもの、血は体を潤す材料などと表現されます。気血は滞りなく巡る事により機能しますが、量的不足では失調してしまうと考えられています。
    気虚とは体のエネルギーレベルの低下した状態で、元気で活発な状態とは真逆を指します。
    元気がない、食べれない、疲れやすい、、などの気虚の症状は、誰にでも一時的にはあることですが、例えばその後体重が減ってきた、下痢ばかりしているなど病的な状態にまで発展した場合には、気虚甚だしく性欲減退やEDなどの男性不妊に及びやすくなると考えられています。
    また、血虚と言われる状態は、体の物質的な虚、例えば貧血や、毛髪減少、皮膚乾燥などの症状として現れますが、慢性的に推移すれば気虚を伴いやすく、容易に気血両虚となります。気血両虚では気や血の来源まで原因をさかのぼり、五臓六腑の概念を交えてさらに細かく分類されていきます。

  • 2、食積痰湿タイプ
    消費エネルギーや消化吸収、代謝、排泄に見合った飲食物を摂取している内は、飲食物は益する場合がほとんどですが、何らかの原因で飲食過多が常態化してくると、内臓機能、主には胃腸機能の失調を伴った体の不具合が現れてきます。これが食積です。
    糖尿や高脂血症などのメタボリックシンドローム、肥満などは食積の末路ですが、この様な病気に至るかなり前から飲食過多を戒める意味も込めて、東洋医学では予防的視点で治療していきます。
    それは、必要以上の飲食が、痰湿と呼ばれる老廃物を体にとどめ、生殖機能の低下をきたすと考えているからです。食積痰湿を解消するために余分なエネルギーを消耗し、生殖の萌芽を育めなくなっていると言っていいかもしれません。
  • 3、気滞タイプ
    あるべき機能が何らかの作用によって抑圧を受け、充分に発揮できていない状態が気滞です。生殖能力として本来であれば十分な力を備えているが、心身へのストレスにより失調している状態と言えます。
    気は過不足なく存在し、滞りなく巡るのが信条です。気の滞りは、自律神経系のアンバランスや精神活動の不調へ及びやすくなるタイプや、オ血と呼ばれる血行不良を招くタイプに陥りやすくなります。
    これらは容易に結びつきやすく、イライラや怒りっぽいなどの情動変化や、頭痛や肩こり、血圧上昇など症状の現れ方が多様で流動的です。精子奇形やED、精液検査数値の異常がよくみられます。
  • 4、陰虚タイプ
    体を陰陽と言う二つの極で分けた時に、陽を抑制する陰が不足するために、相対的に陽が過剰にある状態が陰虚です。
    例えば、体を気血水と言う尺度で診た時に、血や水(中医では津液)は気に対して陰に属します。ですから血虚は陰虚の一症候と言えると同時に、血虚が進むと陰虚に向かうと言えます。陰虚の特徴は陽の相対的過剰からくる枯渇と熱症状です
    汗のかきすぎや出血過剰、慢性的な睡眠不足、心労、セックス過多は、陰の消耗や回復の遅れを招き陰虚を作ります。陽の亢進の為、口渇や皮膚、粘膜の乾燥、痩せ、手足のほてり、便秘などの熱症状や、イライラ、不安、睡眠障害などが現れやすくなります。
    陰虚とは消耗性の体質ですから、疲れやすく足腰にだるさを感じます。性機能障害や、造精機能障害がみられます。
  • 5、陽虚タイプ
    加齢とは実から虚へ向かう流れですが、陽虚とは陽が虚した状態の事です。陽とは活発な機能や温める作用の事で加齢とともに退縮するものですが、生殖年齢における陽虚は男性因子の不妊においてよくみられます。
    エネルギーの不足である気虚よりも、さらに虚が進んだ状態で、寒症状を伴ってくるのが特徴です。下痢、冷え症、意欲低下、疲労倦怠、食欲不振、精神不振など、活発な状態は鳴りを潜めた状態です。

男性不妊 東洋医学
以上が良くみられる体質タイプです。これらは最終的には生殖を司る腎(じん)の低下をともない不妊となると考えます。
東洋医学で言うとは、現代医学でいうところの腎臓の働きを含みますが、実際はもっと広い意味で解釈されています。
腎は成長や発育、生殖を生涯にわたって左右する生命力のもととされ、腎の低下は腰や下半身の筋肉の弱りや、筋骨や歯、関節のへたりや毛髪の薄弱に影響してきます。
腎は一身の水を司るとされ、排泄や水分代謝の異常も腎とのかかわりが深いと考えられています。


精子や卵、胚の操作を伴わない東洋医学では、体の機能がより良く発揮されるために体質のゆがみを中庸にし、あるべき姿に導くことが治療の主眼です。より良い状態に体質を整え、それを維持していく事が大切です。詳しくはご相談ください。

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