アトピー性皮膚炎と言っても一人一人の患部の状態や体質タイプが異なるため、問診によって得られた情報をもとに漢方処方が決まります。
温清飲、十味敗毒湯、消風散、補中益気湯などが構成処方の中心となりますが、季節や病状の変化に合わせて処方も変化させていきます。
アトピーは漢方薬だけでなく食生活の見直しやスキンケア、ストレス環境の改善などの養生も並行で行われた方が断然に治りやすいです。炎症が強い段階では皮膚は過敏な状態にあるため、わずかな刺激がさらなる炎症を誘発します。炎症が炎症を呼ぶとうい負の連鎖を断ち切るために、漢方薬だけでなくこちらからアドバイスする養生を取り入れていく事が有効です。
皮膚の状態をある程度良い状態に維持できるようになると皮膚が丈夫になり、本来皮膚が持つバリア機能がゆっくりと正常化し始めます。少し良くなると油断してしまうこともありますが、症状の再燃を繰り返しても養生を続けることで漢方薬もいらなくなるようにしていきます。
皮膚の肥厚や色素沈着、色素脱失などの二次的な変化が皮膚に残る場合があります。お血をとる処方を中心に長服することで改善しますが、その間もアトピーの再燃が無いように注意することが大切です。
漢方薬を使った養生法の実践で、アトピー性皮膚炎を改善しましょう。
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